アルヴェアール
アルヴェアールは、1729年にドン・ディエゴ・デ・アルヴェアール・エスカレラがスペインのアンダルシア州、モンティーリャで、シェリータイプのワインを造ったのがその始まりです。(ヘレス地区で造られていないため、シェリーとは呼べません。)その後、290年以上の年月を経て現在に至っており、この間アルヴェアール家は、8代かけてワイナリーの技術革新をし、その一方で建築遺産や文化、伝統、味わい、先駆的なものを守り続けました。また、一族からアルゼンチン大統領を輩出するなど、地元でも名家であり、現在もアルヴェアール一族によって確かなワイン造りが行われています。
モンティーリャの山々に、1ヘクタール辺り3600本に制限された畑を250ヘクタール所有しています。植えられている葡萄品種はペドロヒメネスが90%で、デリケートな果皮と密な濃度が特徴のこの葡萄からアルヴェアールのワインが造られます。大陸性の乾燥した暑い夏の気候のもとで育ったペドロヒメネスには、非常に高い糖度があり、酒精強化せずとも自然に15度まで到達し、これは、アルヴェアールフィノ、アモンティリャードの独特な味わいを生み出し、またオロロソにはその強さを与えてくれます。
ロバート・パーカーJr 氏は、アルヴェアールのそれぞれのワインに90点以上の得点を、スペインで最も著名なワイン評価家ホセ・ペニン氏は、アルヴェアールをベガ・シシリアなどとともに、スペインの偉大な12ボテガのひとつに選んでいます。