レーベンホフ
オーストリア南部シュタイヤーマルク州で、1924年から畑を所有し、現当主であるHartmut Aubell “ハルトムート・アウベル”が2008年より本格的にワイン作りをスタートしました。
彼の父である先代の時代から“Rebenhof / レーベンホフ”という名前でワイナリーを運営していましたが、父が他界した後、そのままワイナリー名を変えず、ハルトムートが伝統として全てを受け継きました。
ハルトムートは、まず自らの修行のため、オーストリア・クレムスタール、ヴァッハウ、ブルゲンラントでワイン作りを学びます。そのあと、ドイツ、フランス・ボルドー、ロワールなどで、様々な経験をしたのち、2007年にシュタイヤーマルクに戻りました。
しかし彼は2009年にリリースしたワインが全く好きなワインではないことに気付きます。そのため、最初のワインは販売せず、自分が納得できるワインを作るため、自分のワインと向き合いました。
また彼は様々な経験をしてきた中で、ビオディナミワインに感銘を受けました。価格や生産量、利益を求めた生産が多くいる現状にも嫌気がさし、自然とピュアなワイン作りに向かっていきました。
まず、2010年より所有する畑を全てビオディナミ農法へ変更。当時、ビオディナミ農法の先駆者であり、ヴァッハウのトップ生産者であるNikolaihof に助けてもらい、様々な知恵とサポートを得て、2016年からDemeterの認証を受けることにしました。また彼はそのタイミングで新しい家族に出会い、家族のため、自分のため、そしてワインのため、よりピュアなワイン作りに取り組むことにしました。
彼のワイン作りは、何かを追加、または削除しません。酵素、バイオ酵母、砂糖、風味増強剤、その他の人工防腐剤/添加物は一切使用せず、自然なワイン作りをしています。
醸造については、ステンレス製のプレス機と木製の古いバスケットプレス機を使用し、すべて全房で作られています。マセラシオンの時間は2日から1年。 通常の果汁発酵ワイン、スキンコンタクトワイン、マセラシオン・カルボニックで生産しています。
畑は、9ヘクタールで、極端に急な斜面と段々畑の両方を耕作しています。 栽培されている品種には、ソービニヨン・ブラン、シャルドネ、ゲルバー・ムスカテラー、ピノ・ブラン、ヴェルシュリースリングなどがあり、最も古いブドウ園は、1940 年代に植えられました。
そして、周りには木を植え、さまざまな動物のための家を建て、フクロウやタカの止まり木を作り、ミツバチ小屋作るなど、自然との統合を心掛けてきました。
土壌の特徴として、葡萄畑の下層土は、1,500 万から 1,700 万年前に形成された岩石で構成されています。「Witscheiner Herrenberg」の地域の南には、川や湖に堆積した砂や砂利が蓄積され、シルト土壌が形成されました。 "Ratscher Nussberg"の最北端地域では、非常に細かい泥灰土があり、石灰質で海に堆積したオポック土壌で形成されています。
彼のワインのコルクには、“スカル / 頭蓋骨”が記載されています。これは、以前、ある国会議員がセラーで試飲した際、“こんなワインは飲んだことがない!”というリアクションをしたため、要注意!の意味を込めて、子供の落書きで書いたスカルをワインのトップであるコルクに記載することにしました。
2014年のリリース以降、コルクには全て、スカルが記載されており、Rebenhofの象徴、またハルトムート自身をイメージしています。
彼は環境に配慮した取り組みにも力をいれています。ぶどう畑は、完全に天然の雨水のみを使用、 軽量ガラス瓶への切り替えにより、1本あたり約50gの軽量化を実現。また、ラベルや包装紙などに使用されている紙は全て再生紙で、周りの森林を生かし、きちんとした理念に沿った苗木を植樹、またバック・イン・ボックスなどの使用を増やしCO2の削減に取り組む活動なども行っています。この配慮や活動が、自分自身、また家族、そして、ワインに繋がっていくと考えています。
2008年よりブッシェンシャンク(ワイン居酒屋)も併設して、よりワインを楽しむことができるようになりました。また、そこには遊び心でダンスフロアも作り、ハルトムートのチャーミングさが十分に感じられます。
彼はこのエリアで有名な自然派グループの「シュメック・ダス・レーベン」には属していませんが、ANDREAS TSCHEPPEやEWALD TSCHEPPE (WERLITSCH)と頻繁に会い、良き友人関係であり、お互いをリスペクトしながら、刺激を受けあっています。